<よかネット>No.61 2003/1
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「なにわ食いしん坊横町」は、大丈夫か
             山田 龍雄

 去る11月11日〜12日にかけて、(財)福岡観光コンベンションビューローのお誘いを受け、「第6回国内観光コンベンションビューロー視察団」に参加させていただいた。
今回の視察先は、下表に示すように最近、話題の施設もあり、大阪の観光・コンベンション事情を直接関係者から聞けるという魅力もあって、参加を申し込んだものである。
表 視察先一覧
(一日目)
・海遊館、マーケットプレイス(食いしん坊
 横町)
・大阪国際会議場(グランキューブ大阪)
・大阪観光協会
・大阪府立上方演芸資料館
(二日目)
・大阪国際見本市(インテックス大阪)
・USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパ
 ン)
・関西国際空港バックステージツアー
いろいろな施設を見て回ったのであるが、私が最も気になったのが、昨年の7月にオープンした「なにわ食いしんぼ横町」であった。

●コンセプトは昭和30〜40年代の商店街
この施設は、大阪の南東部に位置する埋め立て地、天保山の一角にあるマーケットプレイスの目玉施設として、施設の一部を改造したものである。 コンセプトは、横浜ラーメン博物館と同じように昭和30年〜昭和40年代(横浜の方は昭和30年代前半)を想定した街並みを演出している。
この「食いしん坊横町は」、駅前高架下の商店街をイメージしているらしく、地元の新聞によると開業2ヶ月間(7月20日〜9月19日)で入場者数は目標(37万5千人)の約1.6倍の60万人に達し、その後も維持しているらしい。この横町では、「千日前・自由軒」(カレー)、「北極星」(オムライス)、「桃谷いかやき屋」(いか焼き)、「会津屋」(たこ焼き)といった本場のなにわグルメが格安で味わえる店が20店ほど並んでいるのも、もうひとつの売りのようだ。また、この施設のおかげで天保山にある他の施設(海遊館、大観覧車など)の売り上げも軒並み120〜140%の増加したとのこと。

●もう一回来たいと思わないのは何故なのか
 この横町をウロウロして、街並みを見ながら、おみやげ屋さんに立ちよって関西系のネーミングでアクの強いおみやげを見て回るのも楽しかったのであるが、なぜかもう一回来てみよう、誰かを連れてきたら喜ばれるといった感覚にはなかなかなれなかった。
「横浜ラーメン博物館」では、ラーメンという庶民の食べ物の代表の歴史展示があることと、「横浜」という冠が付いていても、日本各地の特徴あるラーメンを食べられ、しかも一日に食べつきせなく、何度も来ないとラーメンを制覇できないといった仕掛けがある。一方、この食いしん坊横町では、横浜と違ってキーとなるものがもう一つ欠けているように感じた。大阪にこだわらず、ここにくれば日本各地の特徴あるものが“食べられる”、“体験できる”といったものがないとリピート客が減るように思った。今回の視察参加者の何人かの人と話しても同じような意見であった。
このようなアミューズメント施設の宿命でもあるのだが、最初は話題性から半年、一年間はもつのであるが、内容をリニューアルしていかないとお客に飽きられてくる。
 この食いしん坊横町も、当初のコンセプトを生かしてリピート客が来る仕掛け、演出を今からでも企画して欲しいものである。
              (やまだ たつお)









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