<よかネット>No.55 2002/01
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川への思いが、行動を続ける原動力になる

  最近、多自然河川の川づくりの調査をしていることもあり、新聞を読んでいても川のことを扱っている記事に目がいく。もともと大学時代の専攻は土木であり、橋梁設計を行う研究室にいたので、川に対する思い入れがある。
 そもそも私が、川に対する思い入れが強くなったのは、高校生のころに大雨によって、鹿児島市の甲突川が氾濫し、歴史ある石橋のいくつかが流されたことがきっかけである。運良く残された橋の移設問題で、保存運動に参加したことがあった。
 その時の会合では大学の先生方が甲突川の沿道公園の下に、洪水時用の河道を作り、橋を保存しようと訴えていたのだが、参加した住民は、お役所の悪口をいうばかりで、とても建設的な話が進まない。ただ役所のやることに反対だからという理由だけで参加している人が多く、川や石橋に対する思いのある人があまりいないことを感じた。結局、橋は移設されてしまった。
 先日、久留米で催された水環境シンポジウムに参加した際、川辺川ダムの問題で揺れる球磨川水系ネットワーク活動をされている女性にあった。その方は、球磨川が大好きで、源流の水を竹筒に入れ、カヌーや自転車などでリレーしながら、河口まで運ぶ運動をされている。ダム問題には、会として態度を表明していないので、ダム建設推進派、反対派からも文句を言われるそうである。彼女はだれでも参加できる場をつくり、より多くの人に現状を知ってもらうきっかけづくりを目指して活動をしているそうだ。ダム問題を人のせいにしないで、自分たちみんなで考えようといっていた。ただ建設する、反対することだけに夢中にならないで、現実の川を見て欲しいという彼女の思いを感じた。
 川辺川ダムの建設が行われなかったとして、反対派のどれだけの人が、その後の川辺川の保全などを手伝っていくのだろうか。反対だけで終わってしまう人が多くいるのではないかと思ってしまう。好きであること、思い入れがなければ行動は続けることができないのではないだろうか。より多くの反対派の人が彼女の活動に参加してほしいと思った。 (本田 正明)


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